ぶんぶん新聞 2025年冬号
自然の摂理に逆らわず、ミツバチたちを最優先に。
春から夏にかけて、青森、北海道と駆け抜けた養蜂部はすべての採蜜作業を終えて、9月中旬に宮崎に帰着。
これをもって、2025年の採蜜シーズンはすべて終わりました。
暑さに悩まされたものの、天候にも恵まれて成果は上々。
現在は、北海道の幌加内(ほろかない)町でそばやあざみなどの花から採った蜜を商品にするための作業に追われている真っ最中です。
一方、養蜂仲間から「蜂の巣への蜜の入りが悪い」という少々聞き捨てならない声が聞こえてきました。 天気も開花状況も良くミツバチは元気に飛び回っていて、蜜が入るための条件は整っているはずなのに、なぜか蜜が入っていないというのです。
しかし、ベテラン養蜂家によると、10年に一度くらいそういった年が巡ってくるということ。
「こんな年は深追いせず、早めに切り上げるのが正解」
というアドバイスに、ミツバチたちと旅をして自然の摂理のもとで仕事をする私たちだからこそ、
人間の道理を押し付けるようなことをせず、時にやってくる厳しい現実にも向き合わなければならないと改めて気付かされた次第です。
幸いにも西澤養蜂場のミツバチたちはしっかりと蜜を確保してくれて、みなさまへお届けできるはちみつをご用意できました。
とはいえ、「大豊作!」と呼べるほどの収穫量ではなかったので、場合によっては売り切れとなってしまうこともあるかもしれません。
ご注文を予定されている方は、お早めのお求めが安心です。
さて、採蜜シーズンは終わりましたが、養蜂部の仕事はまだまだ続きます。
巣箱のメンテナンスをしたり、地元宮崎でマンゴーやみかんを栽培する農家さんへ花粉交配のためにミツバチたちを貸し出したりと休む暇はありませんが、
これもすべておいしいはちみつをみなさまにお届けしたいという気持ちが原動力です。
ぜひ今年の新蜜をお楽しみいただけるとうれしく思います。
※こちらの記事は弊社で発行している「ぶんぶん新聞」の一部を抜粋し掲載しております。